1987 - 1999 高校を出て渡米。青春を過ごしたニューヨーク/ マンハッタン。
玲瓏たる摩天楼、地上で鳴り響く憤然たるクラクション、飛び交う怒号、婉然たる人、
悄然たるホームレス、そこには世界各地から集まったあらゆる人間がひしめいていた。
その混沌がゆえに個人のアイデンティティの確立が必要なことも知った。
アメリカそのものとも違うし、他の国際的な都市とも何か違う。
この場所が持つ特異性は、人種としての多様性を超えてジェンダーそのもの、人間の
本質を問う厳しさの上に成り立っていたように思う。日本に数年置きに帰省しても
3日と経たぬうちに心狂おしく渇望した彼の街、恋い焦がれたNY。
絵にダンスに音楽に全力でうつつを抜かし、1ダースの年を区切りとして帰国した。
 
あれから23年、私的な縹渺とした記憶をボックスに閉じ込めた。
Rhapsody in Manhattan
ラプソディー イン マンハッタン
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